日本一と言われている、吉野山の桜です。
吉野山には下千本から奥千本までに
4つのエリアが存在し、標高差が500メートルもあることから
満開時期がずれ、見事な桜色のグラデーションが
見る人を魅了してくれることが最大の魅力と言えます。
今回は、大パノラマとともに見事な桜を満喫できる
標高370m以上の上千本と奥千本のおすすめ観光スポットと
撮影スポットをご紹介しますね。
吉野山の桜で上千本でのおすすめスポットは?
吉野山の上千本の特徴は、冒頭でもご紹介した通り
標高が高いからこそ、吉野の山全体をも見渡せる
桜風景の醍醐味にあります。
その中でも特に桜の数が多いエリアが、
中千本バス操車場近くの参稜トンネルを抜けて
目の前に広がる「滝桜」と呼ばれる一帯です、
「滝桜」は標高400m付近に位置していて
谷下から見上げると、山の斜面をまるで滝が流れるかのように
桜が咲き乱れていることが、滝桜と呼ばれる所以です。
「滝桜」は観光車道から鑑賞することができるのが
嬉しいですね。
車を停めて、ゆっくり滝桜を鑑賞したい場合は、
参稜トンネルの近くの私営駐車場に停めるのがいいのですが
お花見シーズン、特に満開時期の4月10日前後はすぐに
いっぱいになってしまいます。
滝桜の中を車を走らせながら、ゆっくり鑑賞や撮影は
他の場所でするのがいいかもしれませんね。
そして、もう少し上の標高600m付近の花矢倉展望台からの
桜景色は絶品で、撮影スポットとしておすすめします。
ウォーキングに自信がある人なら、吉野山の入り口にあたる
下千本駐車場に車を停めて、「滝桜」あたりまでは徒歩40分
花矢倉展望台までは1時間ほどで行くことができますよ。
吉野山の桜で奥千本でのおすすめスポットは?
吉野山で、一番標高が高い所に位置しているのが「奥千本」です。
標高600mから750mくらいになります。
桜の本数は多くはないのですが、「奥千本」は
山奥にひっそりと咲くヤマザクラが見ものです。
奥千本は、平安時代から鎌倉時代の歌人である西行法師が
吉野山のヤマザクラをこよなく愛し、居を構えたと言われた
場所なのです。
下千本、中千本、上千本と荘厳なまでの桜とは
ひと味違った、ひっそりと静けさを感じる
奥千本の桜をしんみり味わえます。
とはいえ、「奥千本」の「高城山展望台」からは
吉野山の桜とともに、街並みを一望することもできます。
「吉野山の一番高い所へ到達した!」という
達成感を味わってみてください。
そして、桜と街並みのコントラストを撮影することもできます。
「奥千本」では、2015年に1000本もの植樹をした
ということですので、これからもますます私たちを
楽しませてくれることでしょう!
吉野山の桜で神社でのおすすめスポットは?
吉野山には下千本から奥千本まで、数々の神社仏閣が
存在しています。
日本の象徴ともいえる桜と神社は、とくに見た目にも
相性がいいですよね。
上千本にある世界遺産の「吉野水分神社」は、
子宝の神様として信仰されています。
桜鑑賞だけでなく、ご祈願のためにも訪れてみませんか?
また、金峯神社は老樹に覆われて鎮座している神社で、
吉野山の地主神が祭られていると言われています。
すぐ側には義経や弁慶が敵から逃れて隠れた「義経隠れ塔」もありますよ。
今回は上千本から奥千本の桜の名所のご紹介でしたが
下千本にある世界遺産の「吉水神社」は
源義経が弁慶たちと身を隠した場所、後醍醐天皇の行宮、
豊臣秀吉が愛した桜見の本陣だった
など、数々の逸話がありますので
歴史好きの人は、ぜひ訪れてみたい神社のようです。
まとめ
日本一の桜の名所である吉野山は
桜だけでなく、数々の神社仏閣への参拝も叶えてくれ、
歴史を感じる散策や撮影ができます。
標高の差が大きい吉野山は、見る場所によって
全く違う桜風景を撮影することができます。
今年の春は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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