秋分の日の前後3日も含めて、秋のお彼岸の時期と言われています。
お供え物は地域差があるとはいえ、おはぎやお饅頭が定番なのではないでしょうか。
しかし長野県では、お彼岸やお盆などで、天ぷらをお供えするのが定番だそうです。
故人の好物をお供えすることはあっても、天ぷらがお供え物の定番になっている地域は珍しいですよね。
さらに驚くのは、天ぷらまんじゅうなるものが存在するということです。
とても気になるので、今回はお彼岸でお供えする天ぷらや天ぷらまんじゅうについて調べたので、ご紹介します。
お彼岸の時に天ぷらをお供えするのはなぜ?
長野県では、お盆に親戚が一同に集まる際などには天ぷらを大量に揚げて振舞って食べるという習慣があるそうです。
はっきりとした由来はないそうですが、山に囲まれた長野県は、野菜に恵まれた地域であることを理由とする説があります。
仏教では殺生をよしとしない教えがあるため、肉類は控えお盆の期間中は野菜などの食材を使った精進料理をいただくのが一般的です。
そのため長野では、「野菜中心で大量に作って振る舞えるもの」ということで天ぷらが広まったと考えられるそうです。
お彼岸の時の天ぷらまんじゅうってどんなの?
長野県などの信州の方では、お彼岸の時に天ぷらまんじゅうをお供えするそうです。
天ぷらまんじゅうとは、名前の通り饅頭を天ぷらにしたものだそうです。
クックパッドにもレシピがあり、天ぷら用饅頭というものが材料にあったので驚きました。
天ぷらにする用のお饅頭があるという事実が、筆者個人は衝撃的です。そして、長野県の人は天ぷら大好きだなとも思いました(笑)
由来は1章の天ぷらと同じくはっきりしませんでしたが、お彼岸等に天ぷらを揚げる習慣が広まったときに、そのまま饅頭にも使われたのではないかとされています。
お饅頭の由来自体は3章でご紹介していますが、元々お供え物として認識されていたお饅頭も一緒に揚げるようになったのでしょう。
お彼岸にお饅頭をお供えするのはなぜ?
お彼岸饅頭という名前がついた商品があるぐらいなので、おはぎほどではないにしても、お彼岸のお供え物としてもメジャーな部類なのではないでしょうか。
お饅頭をお供えするようになったのは、昔まだ砂糖など甘いものが高級だったころ、法事の時くらいは砂糖を使った饅頭をお供えしようという家族の思いが起源との事です。正直個人的な気持ちでは、砂糖は悪でしかありませんが(ダイエット的な観点で)・・・
砂糖が高級なものだからという点は、おそらくおはぎなどにも言えることでしょう。
法事の際にお供えするお饅頭は、故人にお供えをするといっても、最後には下げて参列者の方に分けることが多いものです。選ぶ時は、個包装してあり、大きさはやや小ぶりのものを選ぶと良いでしょう。
もちろん、2章でご紹介した天ぷらまんじゅうもお供えして大丈夫です。
まとめ
お彼岸でお供えする天ぷらやお饅頭についてご紹介しましたが、いかがでしたか?筆者はとにかく、天ぷらまんじゅうに衝撃を受けました。
素揚げしている揚げまんじゅうとは違い、サクサクの衣がついたお饅頭ということで、カロリーは凄そうですがとても美味しそうです。
糖質と脂質の組み合わせって、罪悪感はあるけどとても魅力的ですよね。お彼岸に関係ない時期でも、少し食べてみたいと思いました。
信州以外にお住まいの方にとっても、今回の記事はなかなか驚くことが多かったのではないでしょうか?
現代ではお供え物は地域差がありますが、基本的には故人の好物をお供えすることが多いみたいですね。
かなり自由度が高いのではないかと思います。
故人の好物という訳ではありませんが、今年のお彼岸は天ぷらや天ぷらまんじゅうにしてもいいかもしれませんね!
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