お盆というのは、ご先祖様の霊が一年に一度だけ帰ってくる期間といわれています。
地域や宗派によって違いはありますが、毎年お盆の法要を行う家庭もありますね。
初盆(はつぼん)や新盆(にいぼん)というのは、四十九日が終わってから初めて迎えるお盆のことをいいます。
通常のお盆は僧侶に読経をしていただき家族だけで法要を行う家庭が多いですが、初盆・新盆の法要は近しい親族を招いて行うことが多いようです。
親族だけでなく、会社関係や友人、ときにはご近所で親しくしていた人も招かれることがあります。
初盆・新盆に招かれた場合は、用事がない限り故人を偲んで出席するのがマナーといえますね。
招かれるとお香典やお供物を持参するのが通例ですが、初盆・新盆のときには香典袋(不祝儀袋)にお金を包むようにしなければいけません。
その際に持参する香典袋はどういう種類のものを使えばいいのか、表書きの書き方は葬儀や法事のときと同じでいいのかなど迷いますよね。
そこで、今回はお盆のときの香典袋についてまとめてみました。
お盆の香典袋は何がいい?
香典袋は不祝儀袋ともいいます。使用する香典袋の種類は地域によって違いがあります。
香典袋の水引には下記のように金から黒色までがあり、左へ行くほど格が高くなっています。
金 銀 紫 赤 藍 黄 黒
黒は強くて深い悲しみを表すため、その昔、京都の公家社会では法要のときには黄色を使う風習がありました。
それが京都周辺に広がり今でも関西圏や北陸地方では黄色(黄銀)を使うようになっています。
それ以外の地域は双銀(銀色のみのもの)、藍銀(藍色と銀色)、黄銀(黄色と銀色)、で構成された水引の香典袋を使います。
また、これはお盆の香典袋に限らず祝儀袋や不祝儀袋の選び方としていえることなのですが、包む金額と不釣り合いなものを選ばないようにしないといけません。
数千円を包むときに、豪華で高価な祝儀袋や不祝儀袋は不釣り合いです。
お盆の香典の表書きの書き方!
お盆は仏教行事なので表書きは「御仏前」「御佛前」「御供物料」などと書きます。
本来は「御ちょうちん代」と書いていたそうですが、今は市販されているのが上記のものがほとんどですので、それを使って問題ありません。
ちなみに御供物料というのは、お供え物の代わりにお金を包むという意味があるのです。
下段には、フルネームで自分の名前を書きましょう。
夫婦連名にするときには夫の名前を中央にフルネームで書いて、その左側で夫の姓名の「名」の部分と同じ高さのところに妻の名前だけを記入するのが一般的です。
夫婦で招かれても夫だけの姓名を書く人も多いようですが、故人とのつながりが深い場合は夫婦両方の名前を書く方がよいですね。
表書きだけでなく、裏の書き方や、住所、金額の書き方まで、詳しくまとめてみました。
お盆のお布施で封筒の書き方や金額はいくら?初盆との違いを徹底調査!
お盆の香典の金額はいくらが相場?
お盆の香典の金額の相場は、故人とのつながりの深さやこちらの年齢などによって変わってきます。
また、親族間で大きな違いがあると困るという場合もあると思います。
一緒に招かれた人同士でいくら包むのかということを相談できればいいのですが、金額を聞くのはあまりに露骨過ぎて嫌がる人もいます。
そこである程度の相場というものをお話ししますね。
お盆の法要に招かれると、各家庭でお料理を出してくれたり、仕出し屋さんのお料理やお食事をしに料亭やレストランに招かれるという場合もあります。
香典の金額はそのことも考慮したほうがいいですね。
こちらが20代の場合は最低3,000円から10,000円までが一般的ですが、お食事のことを考えるとやはり5,000円以上は包んだほうがよいでしょう。
故人が父母や義父母の場合は20代でも10,000円を包むことが多く、たとえば故人が祖父母や叔父叔母の場合はもう少し少なくてもいいかもしれませんね。
30代、40代、50代以上と年齢が上がるにつれて包む金額も多くなってきます。
40代以上のお盆の法要の香典の金額も5,000円以上、夫婦で招かれた場合は故人が親族の場合は10,000万円くらいは包んだほうがよいかもしれません。
ご近所の方や友人の場合は5,000円でもいいでしょう。
故人との縁の深さが深いほど、こちらの年齢が上がるほど金額が高くなると覚えておきましょう。
お香典の金額の書き方についても、こちらのリンク先に詳しく書かせていただきました。ご参考にしてみてください。
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その他お盆に関係する記事
初盆などの時に使う盆提灯の必要性や処分の方法について調べてみました。
こちらもよろしければお願いいたします。
盆提灯の飾り方!意味や片付け、処分の方法が初盆ではここが違う!
お供えものについても、どんなものがいいのか、金額的にはどれくらいのものをお供え物にしたらよいかも調べて書かせていただいています。
よかったら参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お盆の時期のお香典など、やったことがなければわからないことも多いと思いますので、少しでもお役に立てれば幸いです!
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