お正月が近づくと、準備に頭を悩ましますね。
ここでは正月の飾りの1つの鏡餅についていろいろお伝えしますね。
鏡餅の飾りで裏白やゆずり葉の意味は?
三方の上に半紙や四方紅と呼ばれる紙を敷き、昆布や橙など飾りますが、飾り方は地方によっていろいろ違うようです。
それぞれ昔から一番のご馳走だったお米をついてできたお餅を飾り海の幸や山の幸を飾っていたようです。
一年間の豊作に感謝して新しい年も実りが多くあるように神様にお供えすることが始まりのようです。
ここでは中でも使われる裏白とゆずり葉の意味をお伝えします。
【裏白の意味】
古い葉と共に新しい葉が次第に裏になり伸びてくるので、久しく栄えわたる縁起を担いでいます。
また容易に枯れないところから長命の印でもあります。
もう1つ、形が左右対称なので、夫婦の相性を祝う意味もあります。
【ゆずり葉の意味】
新しい葉が大きくなってからふるい葉が落ちることから、代々家系がうまくつながっていくことを祈る意味があります。
このほか、
昆布には、「よろこぶ」の語呂合わせから、海老は腰が曲がるまで長生きでの長寿の意味、鶴亀も長寿の意味があります。
かち栗はゆでて干した栗の実で、勝栗の語呂で縁起を担いでいます。
都市部で多い橙は木から落ちずに大きく育つことから、代々大きくなって落ちないという縁起物です。
農村部に多い串柿はよいことがやってくるという意味の嘉来(かき)という意味、また宝が串でさしたように集まるという意味もあるといわれます。
どれを見ても昔の方の願いがこめられていますね。
鏡餅で裏白やゆずり葉の置き方は?
裏白とはシダ科の葉のことで葉の裏が白いことから「うらじろ」と呼ばれています。
昔から白色は清めの色としているため、飾る時は裏の白い方が見えるように飾ることが大事です。
裏が白いことで心に裏表がなく清廉潔白という意味もこめられているために、反対におかないことがとても大事です。
また裏白は左右対称の葉のため、夫婦円満の象徴だとも言われています。
末広がりになるようにまた左右対称になるように裏白を置きましょう。
また裏白の上にゆずり葉を置く地方もあるようです。
ゆずり葉は、新しい葉がでると古い葉が落ちるため、家系が長く続くことを願っておくようです。
裏白の上に2枚のゆずり葉を正面から見て八の字のようになるよう末広がりに配置します。
その上にお餅を置き、橙などを飾ります。
鏡餅で裏白やゆずり葉の置く向きはどうする?
裏白は基本的に白い方を上にして三方の半紙や四方紅の上に置きます。
白い方が上になることで清廉潔白を表してるといわれます。
しかし今では緑の葉がいつまでも緑のままなので、長命の印ということで緑を上に飾ることもあるようです。
このことから必ずしもどちらが上とは決まっていないようで、最近は緑のほうが上というもの増えてきているようです。
またゆずり葉も2枚対で使われます。
これは家系が次々につながって途切れないというゆずり葉の生態に基づいている意味があります。
裏白もゆずり葉も正面から見て縁起のいい末広がりの形になるよう八の字のように左右対称におきましょう。
いろいろな思いのこもった飾りをバランスよく配置したら、置こうと思っている場所の恵方に向けておくのがよいでしょう。
新年になると神様が来ると信じられていて、その神様をお迎えするお供え物の鏡餅をかざるようになったので、正しい配置、形で飾ってみたいですね。
まとめ
今は全てが揃って売っている鏡餅、調べてみるとそれぞれの飾り物にもいろいろな意味がこめられているのですね。
意味を知って正しい、バランスのよい飾り方をして、旧年が無事に過ごせた感謝と、新しい年がよい年になるように願いをこめて鏡餅を飾りたいですね。
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