「500円×(子供の年齢-5)」
「年齢÷2×1000円」
突然ですが、これが何の計算式かわかりますか。
実はこれ、お年玉を決める際に利用する計算式なのです。
お年玉のように、人によって自由に決められるお小遣いって、
相場を掴むのが難しくありませんか。
特に社会人一年目の方は、昨年まではもらう側だったのに、
今年からは渡す側へと突然に立場がシフトして、
戸惑われている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、小学生・中学生・高校生の親戚に
どのくらいお年玉を渡せば良いのか、
その相場についてお伝えしたいと思います。
子供頃、お年玉には特別な感動がありましたよね。
その喜びを思い出して、どうか面倒臭がらずに、
お年玉を用意してあげてみてはいかがでしょうか。
お年玉の相場 小学生へはいくら?
まずは小学生の相場です。小学生に関して、
低学年は2000~3000円、高学年は3000~5000円が一般的なようです。
又、最初に紹介した計算式にあてはめてみると、
「500円×(子供の年齢-5)」の場合、
小学2年生(8歳)で、1,500円、小学6年生(12歳)で3,500円となります。
次の計算式「年齢÷2×1000円」の場合、
小学2年生で4,000円、6年生で6,000円となります。
私見ですが、後の計算式は若干多い印象を受けます。
ただ、重要なことは、「どのように金額を決定するのか」ではなく、
「無理のない範囲で金額を決定すること」だと思います。
さて、ここで注意したいのが、入学祝と卒業祝いです。
本来は4月及び3月に渡すものですが、
遠方でなかなか会えないのなら、一緒に渡してあげるのも良いかもしれません。
ただし、その際に注意が必要です。
特に子供の頃はお年玉の金額にとても敏感ですから、
お年玉自体がいくらなのかがわからなくなってしまわないように、
封筒は分けてあげた方が親切かもしれません。
お年玉の相場 中学生へはいくら?
次に中学生です。中学生は3年間を通して、
5000円が一般的なようです。
先と同じように、計算式で算出してみると、
「500円×(子供の年齢-5)」の場合、中学2年生(14歳)で、4,500円、
「年齢÷2×1000円」の場合、7,000円となります。
年齢が上がると、両者の計算式の間に大きな隔たりができますね。
私見ですが、小学生とは一転し中学生になると、
最初の計算式では若干少ないかなという印象を受けます。
因みに小学生の時と同じように、
入学及び卒業祝いを兼ねてあげるときは、
できる限り封筒を分けてあげましょう。
お年玉の相場 高校生へはいくら?
最後に高校生です。高校生は3年間を通して、
5000円~1万円と、相場の幅が広くなっています。
先の計算式で算出してみると、「500円×(子供の年齢-5)」の場合、
高校3年生(18歳)で、6,500円、
「年齢÷2×1000円」の場合、9,000円となります。
金額に差はありますが、いずれにしても、
5,000円から1万円という相場の中には入るようです。
また、入学及び卒業祝いを兼ねる場合、
高校生になればそれほど金額に神経を使うことはないと思いますので、
封筒は一緒でも良いのではないでしょうか。
「お年玉に卒業祝いを兼ねているよ」と一言添えれば、問題ないと思われます。
ただし、卒業祝いを兼ねて2万円を包む場合、
2という偶数の数字は地域により縁起が悪いそうですので、注意しましょう。
また、小学生から一貫して言えることですが、金額は飽くまでも相場です。
無理のない金額に設定することが、渡す側にとっても
受け取る側にとっても気持ち良く、ストレスのないお年玉になるのではないでしょうか。
まとめ
子供にとってお年玉は特別です。
高校生にもなればお小遣いも増え、アルバイトを始める子供もいて、
まとまったお金を手にする機会もありますが、
小学生の間はお札を見るだけで興奮したような記憶があります。
お年玉は特別、だからこそ、とても敏感なものです。
兄弟との金額差には特に注意が必要です。
年齢差と金額差を計算していたり、
兄や姉が自分と同じ年齢の時にいくらもらっていたのかを記憶していたりと、
子供は公平さに敏感で、想像以上に神経を尖らせているものです。
ですから、算出根拠は明確にしておくと良いと思います。
今回紹介した相場を参考に、金額と年齢の一覧表を作成したり、
採用した計算式をメモしたり、簡単で構いませんので記録を残しておくことをお勧めします。
そして子供にとって特別なお年玉を、
もっと特別なものに演出して感動させてあげましょう。
お札は新券を用意して、ポチ袋にはきちんと名前を書いてあげると良いと思います。
(裏面にご自身の名前を書くこともお忘れなく。)
そうやって労力を費やすことは、
お年玉に込められた大人の苦労を改めて実感できる良い機会でもあります。
そして子供の頃、お年玉を受け取った時の喜びをもう一度思い出しましょう。
お年玉を受け取った時の感動が、お年玉を与える時の動機になります。
1年の最初に味わえる感動の文化を次の世代へとつなげていきたいですね。
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